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オクター 最後の山登りに行く - 2012.06.30 Sat

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 オクターが帰るまであと2日となったこの日、もうラストであろう山歩きに行く事にしました。



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 オクターと行くラストとなるこの日は、一緒に行きまくった比叡山に行くことにしました。まあ、家に歩いて戻って来れる近場の山というと、やはり比叡山になってしまう訳なんですが・・・。

 コースは、大原から登って、仰木峠-水井山-横高山-ケーブル比叡-八瀬へと降りるコース。地図を見ているとケーブル比叡辺りから八瀬へ降りていける登山道らしいものがあったので、そこを歩いてみようと思ったのです。

 出発点の大原までは、もう一人のおっちゃんに、車で送ってもらうことにしました。すっかり車に慣れたらしいオクター、この日もヨダレを一滴もたらすことなく、ゴキゲンで大原まで到着です。送ってくれたおっちゃんと別れ、登山道へと向かいます。

 以前は、大原戸寺辺りから登ったのですが、同じ道を行くのがあまり好きではないおっちゃん、今回は野村別れと大長瀬町辺りにある、戸寺の一つ北側の登山道から登って行く事にしました。

 この登山道は東海自然歩道のルートとなっているようで、登山口への案内標識があり、分かりやすいです。登り口近くには獣よけのゲートがあり、軽トラなら通れるようなそこそこ広い道をずんずん登っていきます。戸寺の尾根を登っていくコースと違って、こちらは沢沿いを歩く形の谷コース。

 前の日までの雨の影響もあってそこそこ湿っていましたが、傾斜的には尾根コースよりも全然緩やかな感じで歩きやすく、自分はこっちのコースの方が好きでした。

しばらく行くと間伐のためか、杉林を切り倒しまくっている場所があり、何故かそこではしゃぐオクターがいたのでした。




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切られた杉のところで何故かはしゃぐオクター










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ぬお!?










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ふううぅぅぅ・・・


もしかすると、鹿とかなんかの獣の匂いでも
残っていたのかもしれません



 
 更にしばらく行くと、以前登った尾根コースと合流する地点にやって来ました。ここから仰木峠以降は見知ったコースとなります。ただ、以前登った時はギンギンに雪が降った後で、登山道が真っ白だったので、景色は全く違いましたが・・・。




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なんか見覚えのある感じの登山道の曲がり方



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ここではないかと思うんですが・・・










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よそ見をするオクターさん



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こっちは雪の中ダッシュするオクターさん










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ぬお!?



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こっちは叱られて凹むオクターさん
 



 そんな訳で、雪の日の山歩きを思い出し、「もうオクターとここに来ることもないねんなあ。」と感慨にふけるおっちゃん。しかし、オクターはそんなおっちゃんの少し悲しい感じを察知することもなく、相変わらずゴキゲンさんです。まあ、そんな気分をオクターには全然共有して欲しくはないからいいんですが。

 そして僕らは仰木峠までやって来ました。



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仰木峠の案内板
オクター、何故か案内板を撮る時は画面に入ってくるな・・・










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比叡山周辺のメジャー登山道は
案内板が充実しているので歩きやすいです




 仰木峠から今度は水井山山頂を目指します。




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途中の登りで見つけた小さくて綺麗な花










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すみれの一種のようですが、
叡山菫(エイザンスミレ)というスミレかもしれません

まさに比叡山に咲くスミレということでこの和名がついたらしいです










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途中でとったオクター

なんか山で写真撮ると、この足しますな、オクター君

しかし、どんだけタレ目でしょぼい目をしますのん??




 程なく水井山に到着、ここは大した展望もないので、どんどん先へと進みます。で、ここから横高山までにちょっとした谷渡りがあり、この下りが急峻で、以前の雪の時、下るのがめっちゃ厳しかったことも思い出し、また写真を撮ってみました。




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写真ではよくわかりませんが










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ここがかなり急な下りなんです










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更に雪の日には道が雪で消え、
どこから降りるのが正解か全く分からなくなっていて
かなりきつかったです




 さて、再び登って横高山山頂につくと、そこにはカップ麺を貪り食うおっさんがいたので、長居することなく下りの道へと入り、比叡山ドライブウェイと平行に進むような形で尾根を歩いて、玉体杉までやって来ました。




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玉体杉に到着わ~ん!










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こちらが玉体杉

ここでちょこっとだけ雨が降って来ました










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比叡山頂方向










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比叡山頂展望台










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京都市街方面










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岩倉方向










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近くに綺麗なヤマツツジが咲いていました










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 写真を撮っていると、オクターががっつりある方向を向いてしっぽを振っているので、何かと思ってみてみると、おねーさん二人組がこちらに向かって歩いてきていて、その内の一人のおねーさんが、オクターに向かって手を振っていたのでした。

 いやしかしオクター、お前どんだけおねーさん好きやねん!

 おねーさんたちはスレ違う時に、オクターになんだかんだ声をかけながらも、立ち止まることなく行ってしまったのですが、それに付いて行こうとするオクター・・・。いやいや、ついて行ったらアカンがな・・・。しかしどれほどだけおねーさん好きやねん、オクター。



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おねーさんが行ってしまい、ついても行けなかったからか










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若干凹んでいるようにも見える、微動だにしないオクター・・・










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なお、玉体杉東側からは
綺麗に琵琶湖を望むことができました










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 玉体杉を後にして、更に歩を進めていくと、ちょっとおかしな光景に出会いました。




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モミジらしい木が色づいていたのです










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他の同じモミジらしい木は緑色で
数本だけが赤く色づいていたので
気象のせいなのか、木がちょっとおかしくなってかで
色づいたのでしょうか???




 最近の気候がおかしいこともあって、こんなことが起きるんやろかなどと思いつつ歩いていると、またも琵琶湖が良く見える場所があったので立ち止まって少しリードを離して両手で写真を撮った後、ふとオクターの方を見てみると、なんとオクターは、崖のようになっている端っこに、背を向けて座っていました。

 更に悪いことに、オクターの少し先には、ワイヤーのようなものが張られていて、下手にジャンプなんかしてそれにぶつかり、後ろにこけていくようなことがあれば、数メートル下にあるドライブウェイのアスファルトに直撃し、死んでしまうこと必死です。

 「オクター、お前アホちゃうか、そんなとこにそんな格好でいたら、後ろ行ったら死んでしまうがな!!」

 オクターはおっちゃんがビビって若干震えているのも知らず、テンションが上がったままワイヤーを飛び越しそうな雰囲気です。

 「ピョン!」と、オクターは飛びましたが、全く問題なくワイヤーを飛び越え、結局リードごとオクターに飛びかかろうとしていたおっちゃんは、本当にホッと安堵の溜息をついたのでした。

 しかしオクター、どんだけ高いとこの端っこ大丈夫やねん、おっちゃんごっつ怖いやんけ!!

 そんなこんなで僕らは更に進み、延暦寺の敷地内を通り、ケーブル比叡へと抜けるために、延暦寺の拝観受付に山歩きをしているため、通り抜けたいと申し出ました。建物内部に入ったり、拝観をしない場合は、延暦寺敷地内を無料で通り抜けることができるのですが、いつも関係者の方の確認や説明が、ちょっと嫌味な感じで個人的に好感が持てないのです。

 宗教関係の施設なのに、なぜ嫌味な感じで、こころの狭い感じの応対をするのだろうなのだろうと思うのと、自分は無神論者で、神仏に祈るなんてことは全くないですし、と、そう思うからなのですが、この日は、その後釈迦堂でお会いした尼僧の方に、オクターが盲導犬かと聞かれ、盲導犬候補ですと答えた時に、「ああ、そうですか。すごく白くて綺麗な犬ですね。」と褒めて貰ったことで、嫌な感じがすーっと消えていったのでした。そして、毒舌しか吐かないおっさんはその時、褒めるということの大切さを知ったのでした。

 延暦寺の敷地内を抜け、元スキー場の手前の、展望が開けたところに出てくると沢山のツツジが咲いているのが見えました。ここにはベンチがあるので、ここで昼食を摂ることにしました。




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ここのツツジは人工的に植えられたもののようで
「つつじヶ丘」と名付け、季節的な名所にしようと
京福電鉄は考えているようです




 結構北風が強く、寒い中、温かいお茶を飲み飲みおにぎりを頬張り、しばらく休憩した後、ケーブル比叡駅へと向かい、八瀬へ降りていくという登山道を探します。しかし、それらしい道は中々見つかりません。

 しばらく探した後、それらしいところを無理やり歩いてみたのですが、踏み跡もほとんど無く道として成り立っておらず、このままでは藪漕ぎ的山歩きになる感じだったので、数百メートル歩いたところで諦め、今度は釈迦堂の西側辺りから降りていける登山道を探すことにして、戻ることにしました。

 つつじヶ丘を過ぎ、展望台を横切りしばらく歩いたところで、大きな「鎮護国家の碑」というのがあり、そこから左に折れる道があったのでそちらに進みます。しばらく行くと、どでかいコンクリートの朽ちた建物跡があったのですが、後で調べてみるとロープーウェーの延暦寺駅との事でした。昔は延暦寺に行けるロープーウェーがあったんですね。宗教パワー恐るべし。

 更に進むと、右側に駐車場が見えてきました。釈迦堂近くにあるものののようです。真っ直ぐ進んで行くと、視界が広がり、眼下に京都市街が見えました。うちの家から比叡山を見た時に、山頂左下に見える木が無い開けているところのようです。

 どんどん下って行くと、二股に別れた道が現れました。広い方の道には柵がしてあり、行く手を阻んでいます。もう一方の細い道は登りになりつつ、先の方に続いているようです。

 素直に細い方の道に行きかけたおっちゃんでしたが、その道がガンガンの登りだったため、本当に麓に行けるのかという疑念がわいてきました。そして、柵のある谷筋の林道をそのまま降りていき、林道がなくなったとしても、それなりの踏み跡位はあるだろうから、そっちに行く方が楽なんじゃないかと思い始め、少し行ったところで林道の方に戻り、柵を越えて林道を降り始めました。

 しかしこの選択は、やはり!?大失敗だったのです。(後に調べてみると、やはりそのまま細い道を行くのが正解でした。)

 地図通り、しばらくして林道は無くなりましたが、予想通り登山道っぽい道が続いており、僕はほくそ笑みました。ただ、その踏み跡などもすぐに無くなりました。ただ、その時点ではまだ僕は悲観していませんでした。このまま尾根筋を進んで、最終的にどこかから降りれば、八瀬周辺の集落に辿り着けるだろうと思っていたのです。

 そんな訳で僕とオクターは尾根筋をひたすら歩いて行きましたが、いくら歩いても一向に集落は見えて来ません。徐々に夕暮れも近づき、焦ってきた僕は、更に歩みを早くしましたが、それでもまだまだ集落は見えません。ただ、それまでダラダラした下りだった尾根筋は、急な下りへと変わってきました。

 途中、大きな鹿に出会ってビックリしながらも、更に下って行くと、遂に眼下に集落が見えてきました。しかし、そこから見えた下り斜面は、泣きそうになるほど急峻だったのです。更には、逃げられるかと思って見に行ってみた尾根の両サイドは、正面より更に深く急峻な谷になっていて、なんとも逃げようがありません。

 僕らはどうにかして正面急斜面を降りていくしかなくなってしまいました。

 既に疲れてきて動きが悪くなってしまったオクターとおっちゃんは、最後の力を振り絞って、ガレって更に滑りやすくなっていた斜面を、時に滑り、時に細い枝まで頼りにしながら、斜め斜めに少しずつ進んで、なんとか降り切ったのでした。

 しかし、山を降り切ってからもまだ問題は続きました。民家が立ち並んでいて道に出られないのです。

 横移動し、工事中の敷地からやっと道に出た僕等は、ユンボに乗ったおっちゃんに不審の目を思いっ切り浴びせられながら、八瀬より随分北側にある集落へと出てきました。

 急斜面でのダメージで疲れきった体にムチを打ち、僕らはその後八瀬へとたどり着き、瑠璃光院の横を通り、車は通れない未舗装の少し暗い道を進み、御陰神社を通りすぎて三宅八幡駅へ向かい、家へと戻ったのでした。

 そして、僕とオクターの最後となるであろう山歩きは終わりました。

 ラストの山歩きはアホなおっちゃんのせいで、かなりしんどいものになってしまい、オクターは疲れきって、家に帰るとあっという間に、グーグーと眠り始めたのでした。

 ですが、やはり山が大好きらしいオクターは、道中ずーっと嬉しそうでした。嬉しそうなオクターが一杯見れて良かったなとおっちゃんは思いつつ、ぐっすり眠るオクターを見つめていたのでした。

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